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2004年夏の思い出 in 北海道。8日目。 標津~根北峠~斜里~網走

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2004/8/24 その1

 寒さで朝の6時には目を覚ましていたと思う。テントから出てまず風向きを確認する。ここ2日ほど向かい風に悩まされて以来、風向きが気になってしょうがない。この日の風向きはそんなに悪くないようだ。だが天気があまり良くないので、気分がのらない。

 結論から言うと、この旅で知床に行くことはなかった。本当は行きたかったが、膝の痛みが本当に酷かったし、羅臼側からの知床峠(標高740m)の上りは結構急だという話を聞いていたので、今回の旅では見送ることとした。仮に坂のきつい部分だけ押して進めば問題なかったかもしれないけど、その当時は自転車を漕いで進むことに意味があると考えていたので、知床行きは実現しなかった。

 知床に代わりに進んだのは、標津から斜里に抜ける国道244号の根北峠だ。でもこの道も楽なわけではない。峠と名がつくだけあり、斜里岳の横を抜けるような道で標高は490mもある。

 標津峠の最高地点までは50kmの距離だ。最初の15kmはひたすら直線だった。曇っていて面白くないので淡々と進む。途中アメリカンの集団に追い越された。ライダーにしては朝が早くて関心する。そうこうしてるうちに雨がパラついてきたので、レインジャケットを羽織る。

 直線の次はアップダウン区間が10kmほど続いた。朝早いこともあり、交通量が少なくて快適だ。知床峠は観光地だから車も多くて大変だろう。

 最後の15kmは上りが続き、正直しんどくて何度か休んだけど決して押して進むことはなかった。膝に悪いのは百も承知だ。時速5~6kmほどのスピードでふらふら進んだ。フロント2段ギアの自転車でこのスピードはありえない。気合だ気合だ!と唱えながら、なんとか標高490mに到着。とても嬉しかった。

 峠の最高地点にはそれを示す看板しか無かったが、そこで少しだけ休んで下り始めた。峠の上部ではかなりの雨だったが、下り始めてすぐに雨は上がり、逆に雲すらなくなった。どうやら標高の高い部分にのみかかる雲だったようだ。

 峠の下りは10分程度だったけど、本当に気持ちよい。自転車なのにスピードがのってコーナーが楽しい。2時間かけて上った峠を一気に下り降りた。

 峠の下りが終わってもこの日は強い追い風だったので、峠から斜里までの22kmもあっとういう間だった。途中の山中に、「第一幾品川橋梁(越川橋梁)」というコンクリートアーチ橋の遺産があった。これは戦時下に斜里から標津に向かう鉄道として建設されていたが、結局それが開通することはなかったそうだ。こんな山中に鉄道を通そうとしていたのか、と驚かされる。

 今日の写真は根北峠の上り区間。第一幾品川橋梁の写真もあるんですが、ピンボケしてて載せられません。検索して探してみてください。素晴らしい建築です。

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