月山を出発して酒田を通り過ぎた頃にはすっかり日も落ちてしまい、街灯もなく真っ暗な夜道にだいぶ心細くなりながらも車を走らせること、今回目指すは鳥海山を南面からアクセスする湯ノ台ルート。鳥海山にはいくつかメジャーなルートがあるようで、鳥海山を楽しむからにはどのルートにもチャレンジしてみたいけど、まず今回は湯ノ台ルートで!
林道は除雪が入っているわけではないので、雪が融けている地点まで車で上がる。
1枚目の写真は、車で上がれる地点=ハイク開始ポイントで夜のうちに撮った一枚。大きい、そして遠い・・。
翌朝、一度目覚めたのち、二度寝したら6時・・。急いで支度して6:30出発!この日もテレマーク。
ハイクアップのルートとしては、林道をショートカットしながら登るルートと、荒木川にかかる手前から樹林帯に突っ込み荒木川西側の尾根の宮様コースを使うルートがあるけど、その辺の詳細に興味ある人は他の人のレポートなんかを探してみると詳しくわかります。
今回は他の人のトレースを拝借して宮様コースからのアプローチ。・・・にしても藪が酷い。写真の場所はそこまで酷くないけど、宮様コースに這い上がる斜面が酷いのなんの・・・。
宮様コースから、もう1回樹林帯に入って、それでもって開けた斜面を登って、もう1回酷い藪こきをしたところで、滝ノ小屋。滝ノ小屋手前の藪は酷くて、スキーを外してどうにか切り抜けた感じで。ここまで2時間半弱。だいぶ疲れました。ここからが本番って感じなのに。
ここまで来たら後はオープンバーンを登る!登る!正規の湯ノ台ルートを外れて適当に右手にトラバースしたら、これがだいぶ正解だった!下手に進むと、再びヤブヤブゾーンか!?との不安はあったけど、どうにか山頂へ向けて直線的なルートを取れました。
しばらくトラバースした後、平らな大地に上がったところで、目の前にドーンと鳥海山!キマシタ!なかなかしびれます。あとはピークまでひたすら登るのみ!ちなみに出発からこの地点まで3時間。そしてここからピークまで、、、2時間半近くかかってますが、何か?ほんと長い・・・。
振り返れば、月山!
さて、どんどん急になってきました。
抜かされました。この人は凄かった。というか皆自分より凄いけど、自分はジグを切らなきゃ登れなかった斜面、平気で直登です。技術の差ですか?
振り返れば、日本海!
早くも滑り降りてくる人。
うーん、景色はいいんだけど、スキーでジグを切れながら登ってると、時々板が横滑りするのが怖い。。シール登坂はなかなか難しい。
登りきりました!風なし、いい天気!運がいいです、初鳥海でこの好天。
外輪山の上に立ってみてびっくり。今まで登ってきたなだらかな斜面とは全然山容が異なります。
今回のハイクアップはここまで。新山を眺めながらお昼ご飯。谷底を登ってくる人も沢山います。ちなみに写真右のピークが鳥海山最高標高の新山。まだまだ遠い。
お昼食べ終わった頃に雲がもくもく~ってやってきて焦ったけど、一過性のもので一安心。
さて滑りますか、、、って準備したけど、たったこれだけの斜度にビビってます(笑) ボードだったら何てことな斜面なのに、テレだとダメっす。テレマークターン失敗してこけたら止まらないだろうなー (リカバリーもまだまだ下手) とか、そもそもアルペンターンでもまともに滑れるのだろうかとか、余計なことばっか考えてしまって・・。
まぁどうにか最上部だけはアルペンターンで誤魔化して、そっから下はぎこちないながらにもテレマークターンで。でもここまでくれば後は楽勝!楽しいもんです。
お散歩気分。
帰り道は林道経由で。意外といいオープンバーンありました。
行き詰まった・・・。すぐ先に林道が見えてるのだけど・・・。
素晴らしい森。
車に戻ったのは15時。慣れないテレマークだったので、おそらく他人より大幅に時間がかかって、8時間半の工程でした。
楽しかったなぁ。大満足。ただ、もっともっと楽しめそうな山。また行きたいな。
t15/1.0/10.0