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富士山双子山バックカントリー 2005/2/17

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 天気予報によるとどうやら天気が回復しそうなので、双子山へ行ってみることにした。双子山は入門者向けの山ではあるが、自分はまだまだ知識も経験も乏しいため、様子見という感じである。

 午前1時出発、道志道を使い山中湖を経て富士山御殿場登山口へ。正確には富士山スカイライン上にある御殿場登山口へ通じる林道の入り口だが。この時点でまだ天気が優れない。とりあえず林道を歩き登山口まで進むことにした。午前8時出発。1km強の距離だ。午前8時50分御殿場登山口到着。天気の回復を待つことにする。暇なので弱層テストなんかをしたりした。積雪は50cm程。ちなみにここ御殿場登山口付近は日本初スキーの地だそうで、1910年12月27日にオーストラリア人エゴン・フォン・クラッセルが初滑走をしたそうだ。

 午前10時、少し視界が良くなり双子山の輪郭を確認することが出来たので出発。双子山に向かうなら谷の部分を歩いた方が距離が短くてすむのだが、登山ルートである尾根上を進む。上り始めて30分頃、とつぜん雲がなくなり視界がはれて富士山の姿が見えた!感動!とても綺麗だ。だが上空には雲が物凄い勢いで舞っていて自然の厳しさを感じる。残念ながらずっと視界がいいというわけではなく、良くなったり悪くなったりという状況だ。ある程度尾根上を進んだところで、進む方向を変え双子山の東峰(勝手に命名)を目指す。斜面がきつくなったところで、視界が悪くなり引き返すか、進むか迷うもののそのまま進む。頂上が見えないため辛いハイクが続く。午前11時20分、息を上がらせながらも双子山東峰登頂。1枚目の写真はこの地点から一瞬の晴れ間に撮影したものだ。3つの峰が見えるが、奥から富士山、宝永山、双子山西峰だ。気持ちいいオープンバーンに見えるが、実際は水分の多い腐れ雪だ。

 頂上で休息を取りつつ、滑走開始のタイミングを計るがなかなか天気が回復しない・・。20分くらい待っても一向に回復しないので、しょうがなく滑り始める。下りはあっという間だ。30分かけてハイクした距離を30秒で滑るという感じだ。ハイクしながら地形を把握していて、谷を滑り降りれば登山口の駐車場へ着くということはわかってたので安心して滑っていた。・・のだが、んん?風景が変だ。こんなに木があるのはおかしい。滑ってる方向を見たらいつの間にか予定のラインより、30度ほど方向がずれていた・・。
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 これがこのときの辺りの風景である。木がばたばたと倒れているのは何故だろうか?この付近では2~3年に一度大きな雪崩が起こるそうなのだが、この程度の斜度で雪崩の影響をうけるのか?下る沢を間違えたか?いや、それとも下りすぎたか?・・といろいろ考えつつ解決策をさぐる。一つ目は滑ってきたルートを戻る。もう一つは進む角度がずれた分、横に移動し予定していたラインに戻るという選択だ。結局後者を選択した。木々の中を歩き出した。結論から言えば10数分歩いて登山口より下った地点にある林道に出ることが出来た。この事から考えると知らぬ間に登山口より下りすぎてしまったようである。その距離推定300m。登山口には建物や駐車場があり見逃すはずはないと思っていたのだが、この霧のせいで見逃してしまったのだろうか?とにかく無事に帰れたことを喜ばないと。そして今回の失敗からなにかを学び取らなくては。
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