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20060505 富士山

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話が長くなりそうなので最初に簡潔にまとめると、富士山富士宮口から3時間半かけて3350mまで登って滑り降りてきた、という話です。

富士宮口へ繋がる富士山スカイラインの開通は午前8時ということだったけど、それより早い時間でも通行可能という状態でした。なので少し早めに五合目まで辿りつき、午前8時、ハイクスタート!


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ハイク中はずっとこんな感じで似たような光景を眺めることとなります。そこにはもはや頭でイメージしている富士山の面影はありません。


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おおっと、人が!それも結構軽装で、四肢を使って登っています。


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アイゼンを持っていない為、今回はスノーシューで登りましたが、斜面が急なためヒールリフターを使用していても足首が痛くなります。またつま先を突き刺すような登り方も出来ないので辛いところです。


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滑落防止のため岩陰で一休みヽ(´ー`)ノ 急な斜度が続くため休む場所もなかなかなく、立ちながら休むこともしばしば…。今回は寒くもなかったし、風もそれほど強くは無かったのですが、なかなかゆっくりと休めるという場所はありません。


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11時30分、だいぶ登ってきました。今回はここから滑りだします。だいぶ登ったのに、写真じゃ見えないけど下には駐車場が見えてるのがなんとも…。


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急斜面でヒヤヒヤしながら板を装着。板を装着したら凄い安心感でした。こういった斜面ではステップインよりも、ストラップバインディングのようが装着しやすくていいかもしれません。
でもどっちにしろ、今回は雪が緩んでいたから良かったものの、氷だったら板を履くことすらできませんね。もちろんそんな場合は山に入りませんが。けど登っている途中で氷に変わるようなことがあったら要注意ですね。


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この日は、光度計の表示が実際より150m低く表示されているため、実際の高度は3350m。2400mから登り始めたため、稼いだ標高は950m。山頂が3776mなので、残り400mちょっと。
この先はさらに斜度が急になってスノーシューじゃ厳しそうです。ここまででも結構厳しかったのですが、この日ほどストックのありがたみを感じた日は初めてでした。


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登るときは怖い急斜面も滑るとなれば楽しいものです。でも自分の好みよりは急な斜面だったため、せっかく稼いだ高度がもったいないこと…。5号目には多くの観光客が。どうみても浮いた存在となってしまいました。


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滑ったあとは富士宮口から、人のいない御殿場口へ移動して昼寝タイム。。その後は御殿場の健康ランドに行って、お風呂に入って、そして日付が変わるころまで仮眠して、東京へは渋滞もなくなったR246でスイスイ帰宅。


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ちなみに!地形図から今回登ったルートの斜度を導き出してみました。
500m進む間に6本分の等高線で、等高線1本分が50mなので、6本で300m上がることとなります。
それをもとに計算した結果、なんと39.2度!場所によっては45度近くあったかもしれません。
それだけの斜度を直登するのは、そりゃしんどいわけです。僕の技量じゃスノーシューでトラバースしながら登るのが苦手なので、直登するしかなかったわけです。
こういうシーンを考えるとアイゼンも欲しいもんだなぁ。

ちなみに(その2)、今回登った静岡県側ではなく山梨県側の話ですが、このGW中にも滑落で死亡した方がいるようです。北側は日が当たらないためアイスバーンだったのかもしれません。南側では雪が緩みやすいので滑落の危険性は減るでしょうが、それでも一度滑落しだしたら簡単には止まらなく、大怪我では済まない可能性もあります。山に入る場合は最新の注意を払って臨みましょう!
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